2017.12.24
VR医療をもっと身近に!注射の恐怖を克服しよう。


http://shiropen.com/2016/10/24/20718VRの医療への展開は、これまで専門性の高いものが主たるものでした。医療トレーニングや手術中のナビゲーション、VRによる病床データの可視化や、VRを用いたロボット手術など、一般にはあまり知られない技術展開が多かったのが現状です。しかし、今回はもっと身近に感じられるVRを利用した医療実験がアメリカで行われました。
VRでもう注射は怖くない!?

https://www.vrfocus.com/2017/01/pilot-study-finds-vr-reduces-stress-in-children-having-vaccine-injections/アメリカ、カリフォルニア州のサンスム診療所はVRのHMDを使用して、予防接種を受ける子供の注射の恐怖を軽減できるかの調査・研究を行いました。研究内容は子供たちが予防接種中にVRのHMDを使用し、海の景色を見て気持ちを落ち着かせるというシンプルなもの。 本研究は、2016年9月〜11月の2ヶ月にわたって実施されました。
子供たちの注射の恐怖はVRで緩和される。

http://designwork-s.net/other/vr_-medical.html本研究では244人の子供たちを対象とし、その半数の112人がVRのHMDを使用しました。 調査対象の子供の両親からの報告では、子供の48%は痛みの軽減を実感し、52%はVRで恐怖が軽減されたと報告しています。また、サンスム診療所のスタッフからの報告では、VRを使用している子供のうち75%が痛みを軽減、71%は恐怖を軽減していることが明らかになりました。
VRを治療ストレスの緩和に利用したきっかけ。

https://www.youtube.com/watch?v=iMgGmg3qvkgこの研究は、サンスム診療所の小児科医、シルバーバーグ博士が幼児、児童などの低年齢の患者とその親が治療や予防接種の際の痛みに悩んでいることに気づき、その悩みを解消したいと考えたのがきっかけでした。15歳になるシルバーバーグ博士の娘のゾーイさんからの提案でVRを使用した患者のストレス軽減を考えたそうです。
シンプルかつ安価な治療法となり得るVRの導入。

https://vrinside.jp/news/researchers-believe-vr-can-reduce-pain/本研究は小規模なパイロット研究ではありますが、VR技術を使用して患者のストレスを軽減するための有望な結果を示しています。「治療ストレスのために予防接種を受けない子供たちがいることは非常に残念に思います。そういった課題を解決するためにも、シンプルで安価な治療法を探していました」とシルバーバーグ博士は言っています。今後、さらに身近な形でVRによる医療課題の解決が普及するでしょう。
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