2020.09.16

映像の目的を忘れず、効果的に発信するために必要なターゲット決めについて

ターゲットを意識した映像制作

今回は、映像はターゲットに合わせて作らなければいけないという話をご紹介したいと思います。

※今回の内容は、これから映像を制作したいと考えているクライアントさん向けの内容になります。

ターゲットとは、制作した映像を年齢や性別、職業などどのようなユーザーに見てほしいのかを設定したものになります。これは様々な制作物を作る中でWebやパンフレット、映像など基本的には同じ企画であれば変わることはありません。

映像を作る中でターゲットというのは非常に重要になります。なぜ重要なのかと言うと、映像内のインタビューで話している人の言葉を文字起こしする場合、50代から60代がターゲットの場合は読みやすくするためにテキストサイズを大きくする必要があります。しかし、ターゲットが10代から20代の場合はデザインを優先したテキストサイズで小さくても問題はありません。その他に、年齢を重ねると速いテンポで切り替わる映像では、若者より疲れてしまう傾向がありますので、1つのクリップを通常3秒で制作していたものを5秒ずつにするなどターゲットによって作り方がかなり変化します。

また、映像の色味もターゲットによって異なります。
50代から60代のターゲットの場合は安心して見られるようなテレビ風の色味に調整し、10代や20代の若いターゲットには、映画のような味のある色味にするなど映像の雰囲気を変えてターゲットを絞る事が重要です。

ピンポイントで狙う方法

ターゲットに関連してペルソナという手法があります。これは何かといいますと、今までのターゲットは60代男性、50代女性など大まかなものでしたがペルソナでは、具体的な架空の人物を設定します。

例えば…
氏名:架崎 空正
性別:男性
年齢:30歳
職業:広告代理店 営業職
配偶者:無し
住居:札幌駅周辺 2LDKのマンション (築5年)
自家用車:トヨタ プリウス (11年式)
スマートフォン:iphone11
趣味:サッカー
起床就寝時間、通勤ルート、お気に入りのお店 etc.

このような架空の人物を設定し、このターゲットへ向けたメディアや企画を制作するペルソナという手法もあります。

設定が細ければ細かいほどターゲットに合った映像を制作することができますので、ペルソナで制作する場合もあります。基本的にはここまで詳細ではなくても大丈夫ですが、最低でもターゲットを設定することが大切です。

失敗しないために

よくあることなのですが、映像を依頼されてターゲットを聞くと20代から40代と的が絞りきれておらず、男性も女性もという抽象的なターゲット設定の場合があります。複数のターゲットを狙う映像を制作してしまうと、ユーザーの反応や結果を見た中で映像は合っていたのか、どこが違っていたのかなどが分かりにくく分析することが困難になります。

ターゲットを具体的に20代男性と設定していた場合、結果が出ないと20代男性にはニーズがない可能性が高いので30代に向けてみるなど対策ができますが、20代から40代の男女とターゲットが広い場合では、結果として20代から40代には当てはまらなかったとざっくりとした結果になります。

クライアントさんとしては経費がかかるので、一度に幅広く狙いたいという気持ちは分かりますが、効果を出してPDCAを回すという意味では、ある程度ターゲットを絞り込んで映像を制作することが大切だと思います。

映像制作でお困りの際は、お気軽にお問い合わせ下さい。