食材が輝く!シズル感を高める撮影ポイント
食材の魅力を最大限に引き出す「シズル感」。思わず「美味しそう!」と感じさせる写真や映像は、見る人の食欲を刺激し、商品の魅力をグッと引き上げてくれます。でも、シズル感を出すのは簡単ではありませんよね。今回は、食材が輝く撮影ポイントとちょっとした工夫をご紹介します。
シズル感とは?
シズル感とは、焼きたての肉汁が滴る様子や、冷たいドリンクに付く水滴のように「五感を刺激する生き生きとした表現」のことです。食材の新鮮さや美味しさをリアルに伝えることで、視覚的な「味わい」や「体験」を届けます。
光の使い方でシズル感を引き立てる
シズル感を撮影するうえで「光の当て方」は最も重要な要素です。自然光と人工光を使い分け、食材が一番美しく見える角度を探りましょう。
逆光や半逆光を活用すると、食材の輪郭が際立ち、透明感や立体感が出ます。例えば、スープや飲料は光を透過させることで「きらめき」や「清涼感」が生まれます。強すぎる光は質感を損なうこともあるので、ディフューザーやトレーシングペーパーで光を柔らかくすると自然なシズル感が演出できます。
水滴や湯気をうまく演出する
シズル感といえば「水滴」や「湯気」が欠かせません。工夫次第で、撮影する料理に命を吹き込むことができます。
冷たい飲み物にはグラスに霧吹きで水を吹きかけたり、グリセリンと水を混ぜた液を使うと理想的な水滴が長時間キープできます。湯気で熱々感を演出するには、湯気専用のスチームやドライアイスを使うと効果的です。暗めの背景にすると湯気がより際立つので、シーンに合わせて試してみましょう。
食材の「瞬間」を捉える
シズル感のカギは、食材がもっとも美味しそうに見える瞬間を逃さないことです。
肉にソースをかける瞬間や、スープをすくうシーンを撮影すると、動きとともに食材の美味しさが伝わります。さらに、肉の断面やふわふわの生地感など、食材の特徴をアップで撮影することで質感が強調され、見る人の心を掴みます。
小道具や背景を工夫する
主役である食材を引き立てるためには、小道具や背景も重要な役割を果たします。
シンプルな背景を使えば食材の色合いや質感が際立ち、ナチュラルな印象を与えます。白や木目調の背景は特に使いやすいのでおすすめです。また、フォークやカッティングボードなど料理に合わせた小道具を取り入れると、シーンに物語性が生まれ、より深みのある写真や映像に仕上がります。
編集でさらに美味しそうに仕上げる
撮影後の編集作業でもシズル感を高めることができます。
食材が持つ自然な色合いを少し強調することで、より美味しそうな印象が生まれます。特に赤や黄色は食欲を刺激する色なので、料理の色味を引き立てることがポイントです。また、コントラストや明るさを調整し、立体感を加えることで、写真や映像に迫力が生まれます。
まとめ
シズル感を高めるためには、光の当て方や演出、撮影の瞬間、編集までを一貫して工夫することが大切です。料理が持つ美味しさや温かさ、ひんやりとした質感を映像や写真でリアルに表現することで、見る人の心を動かし、ブランドや商品の魅力を強く印象づけることができます。シズル感を極めて、思わず「食べたい!」と感じさせる一枚を目指しましょう。
monocyteについて
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