2025.01.08

食材の個性を引き出す!シズル感強化のためのセッティング

料理や食材の撮影をするとき、見た目や雰囲気だけで「美味しそう!」と感じさせるのは重要ですよね。そのカギを握るのが“シズル感”です。湯気が立つスープや輝くソースの一滴。そんな瞬間をいかに引き出し、映像や写真で表現するかが勝負どころです。

今回は、食材の個性を引き出しながら、シズル感を最大限に高めるセッティング方法について解説します。初心者でも実践できるテクニックを交えつつ、具体的なコツを紹介していきますよ!

シズル感とは?ただの「湯気」だけじゃない!

シズル感は英語の“Sizzle”(ジュージューという音)が由来。視覚を通して「音」や「香り」まで感じられるような表現を指します。単なる見た目の美しさではなく、食欲をそそる要素が詰まったリアルさが必要です。

例えば:
• 肉の焼き目から滴る脂。
• パンの表面のサクサク感が伝わるクローズアップ。
• 炭酸飲料のシュワっとした泡立ち。

これらを映像や写真に再現するには、テクニックと工夫が欠かせません。

自然光 vs. 人工光:光の選び方

シズル感を強調するには、光の当て方が超重要です。特に以下のポイントを意識してみましょう。
• 自然光:窓際の柔らかい光は、食材の自然な質感を活かせます。晴れた日なら、カーテンを使って直射日光を和らげるのがおすすめ。
• 人工光:時間や天気に左右されずに狙った表現ができます。LEDライトやソフトボックスを使うと、食材の立体感が際立ちます。

裏技として、光を斜め上から当てる「トップライト」や、逆光で撮影する方法も効果的。逆光は特に湯気や透明感を引き出すのに役立ちます。

湯気や冷気をどう作る?

シズル感を語る上で外せないのが「湯気」や「冷気」の表現です。でも、撮影のたびに料理を温めたり冷やしたりするのは非効率。そこで、撮影用のトリックを活用します。
• 湯気の演出:小さな加湿器や電子たばこを使うと、リアルな湯気を再現可能。後ろから光を当てることで、湯気が際立ちます。
• 冷気の再現:飲み物のグラスに霧吹きをかけ、表面に水滴を作る方法がお手軽。さらに、氷をグラスに入れる前に冷凍庫で一度冷やしておくと、溶けにくくなります。

食材ごとの「個性」を際立たせるコツ

食材にはそれぞれ特有の魅力があります。肉、野菜、スイーツなど、素材ごとにセッティングを工夫しましょう。
• 肉料理:脂のツヤ感を強調するために、焼きたてをオイルで軽くなぞります。焼き目がしっかり見えるアングルで撮影するのもポイント。
• 野菜:瑞々しさをアピールしたいときは、水滴や霧吹きを活用。レタスやトマトの鮮やかな色を引き立てるため、自然光を使うと効果的です。
• スイーツ:アイスやケーキの場合、溶ける前の一瞬を狙って撮影。クローズアップでテクスチャーを強調するのが鉄則です。

背景や小物選びで印象を変える

最後に、背景や小物についても触れておきます。適切なセッティングをすることで、シズル感がさらにアップします。
• シンプルな背景は食材が引き立つ。
• 木製テーブルやカフェ風の布地を使うと温かみのある印象に。
• 小物は最低限にして、主役である食材を目立たせる。

例えば、ホットドリンクの場合、湯気を引き立たせるために暗めの背景を選ぶのも効果的です。

おわりに

食材の個性を引き出しながら、シズル感を高めるセッティングは「ちょっとした工夫」で大きく変わります。光の当て方、背景の選び方、そして小物の使い方。これらを組み合わせて、自分だけの“美味しそう”を作り出してみてください。

次回の撮影で、ぜひ今回のアイデアを取り入れてみてくださいね!

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