心に響くシズル感を生むための色彩心理の活用法
「見ただけで食べたくなる」「なんだか美味しそうに感じる」そんなシズル感たっぷりの写真や映像には、色彩の力が大きく関係しています。実は、人の食欲や感情は色に影響を受けることが科学的にも証明されていて、食品広告やパッケージデザイン、映像制作の現場では、色彩心理をうまく活用するのが常識なんです。
では、シズル感を生み出すために「どんな色をどう使えばいいのか?」今回は、食欲を刺激する色彩心理の基本と、撮影で活かせるテクニックを紹介します!
1. 食欲をそそる「暖色系」のパワー
「赤・オレンジ・黄色」などの暖色系は、食欲を刺激する色として有名です。ファストフードのロゴや看板によく使われているのも、この効果を狙っているから。
• 赤 → 食欲を増進し、エネルギッシュな印象を与える(ケチャップ、いちご、トマト)
• オレンジ → 温かみと親しみやすさを演出(かぼちゃ、柿、チーズ)
• 黄色 → 明るく楽しい雰囲気を作り、購買意欲を高める(バナナ、パプリカ、カレー)
例えば、ハンバーガーの広告では「ジューシーな赤身のパティ × 黄金色のバンズ × チーズのとろけるオレンジ」というように、色彩心理を駆使して「今すぐ食べたくなる」ビジュアルが作られています。
2. みずみずしさを演出する「青と緑」
青は基本的に食欲を抑える色ですが、使い方によっては「爽やかさ」や「フレッシュ感」を演出できます。特に、海鮮やドリンク系の撮影には効果的。
• 淡い青 → 冷たさや清涼感を強調(氷、炭酸飲料、刺身)
• ターコイズブルー → 高級感と洗練されたイメージ(シャンパン、オイスタープレート)
また、緑は「新鮮さ」「ヘルシーさ」を感じさせる色で、サラダやオーガニック食品の撮影に最適。
• ビビッドな緑 → みずみずしさと健康的な印象(レタス、ハーブ、アボカド)
• 落ち着いた緑 → ナチュラルで上品な雰囲気(抹茶、ワサビ、オリーブ)
例えば、レモン入りのソーダを撮影するとき、背景にターコイズブルーを入れると清涼感が増し、さらにライムの緑をアクセントに加えると、よりフレッシュな印象に仕上がります。
3. シズル感を強調する「コントラスト」
食べ物の美味しさは「色の対比(コントラスト)」によって引き立ちます。たとえば、
• 黒い皿 × 赤身のステーキ → 肉のジューシーさを際立たせる
• 白いお皿 × カラフルなフルーツ → 鮮やかで瑞々しい印象に
• ダークブラウン × 黄金色のパンケーキ → 焦げ目の美味しさを強調
背景や小物の色を工夫することで、食材そのものの魅力を最大限に引き出せます。
4. 「温度感」を伝える色の工夫
食べ物の「温度感」を伝えるには、撮影時のホワイトバランス(色温度)の設定も重要。
• 暖かい食べ物 → 黄色〜オレンジ寄りの色調(コーヒー、焼きたてパン)
• 冷たい食べ物 → 青みを強めてクールな印象に(アイスクリーム、ソーダ)
例えば、熱々のラーメンを撮るときは、少し黄色味を足すと「湯気とともに香ばしい香りが漂ってきそう」な雰囲気に仕上がります。逆に、冷たいビールなら青みをプラスすると「キンキンに冷えた爽快感」が増します。
5. 色と動きで感情に訴える
動画のシズル感を引き立てるには、色彩に加えて「動き」も大事。たとえば、
• チーズがとろーっと伸びるシーン → 濃厚なオレンジを強調
• 泡がシュワシュワと弾ける炭酸ドリンク → 透明感のあるブルー×ゴールド
• 焼きたてのステーキがジュージューと焼ける瞬間 → 赤と焦げ目のコントラスト
これらをスローモーションで撮影すると、さらにシズル感がアップします。
6. シズル感をより引き出す撮影のコツ
色彩心理を活かしたシズル感あふれる撮影には、こんなテクニックも有効です。
• 霧吹きで水滴をプラス → フレッシュな果物や野菜を美味しそうに見せる
• オイルを塗ってツヤを出す → ステーキやケーキをよりジューシーに演出
• 背景の色を工夫する → 料理の色とコントラストをつけて引き立たせる
たとえば、赤ワインを撮影するなら、背景にダークブラウンや深みのあるボルドーを入れると、よりリッチで高級感のある印象になります。
まとめ
色彩心理を理解して撮影に取り入れるだけで、シズル感は劇的にアップします。
• 暖色系(赤・オレンジ・黄) は食欲を刺激
• 青や緑 で冷たさやフレッシュ感を演出
• コントラストをつけて 食べ物を引き立てる
• 色温度を調整して 温かさや冷たさを表現
• 動きと色を組み合わせて 感情に訴えかける
食べ物や飲み物の美味しさを伝えるには、見た目の色や質感がカギ。映像や写真の撮影で「色」を意識するだけで、視聴者に「食べたい!」「飲みたい!」と思わせるビジュアルが作れます。
ぜひ次回の撮影で、色彩心理を活用してみてください!
monocyteについて
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