シズル感を引き立てるためのマクロ撮影テクニック
食べ物や商品を撮影するとき、シズル感を最大限に引き出すには「マクロ撮影」が欠かせません。湯気が立ち上るスープの表面、溶けかけたチョコレートのツヤ、果実に滴る水滴… これらのディテールをしっかり捉えることで、見る人の食欲や興味をそそる映像が作れます。
では、シズル感を存分に引き出すためにはどんなマクロ撮影テクニックが必要なのか? 今回はプロの現場でも使われている撮影のコツを紹介していきます!
1. レンズ選びがすべてを決める
マクロ撮影には専用のマクロレンズを使うのが基本。通常のレンズでは寄りすぎるとピントが合わなくなるため、被写体にぐっと近づいて細部まで鮮明に撮影できるマクロレンズを用意しましょう。
焦点距離の選び方もポイントで、
• 50mm~60mm → 手軽に使えて、料理や小物撮影におすすめ
• 90mm~100mm → 被写体との距離を確保しやすく、背景のボケ感が美しい
• 150mm以上 → 被写体を歪ませずに細部までクリアに撮れる
特に、食べ物のシズル感を撮影するなら 90mm前後のマクロレンズ が使いやすいです。ボケがきれいに出るので、背景をうまくぼかしつつ被写体を際立たせることができます。
2. 絞り(F値)を調整してピントを操る
マクロ撮影ではピントの合う範囲(被写界深度)がとても浅くなるため、F値の調整が重要。
• F2.8~F4 → 背景をしっかりボカして被写体を際立たせる
• F8~F11 → 料理全体にピントを合わせて質感をくっきり見せる
例えば、ケーキの上のイチゴにピントを合わせて背景をぼかすなら F2.8 くらい、パスタ全体のツヤ感を見せるなら F8 以上にするとバランスが取れます。
3. ライティングで立体感とツヤを強調
シズル感を引き立てるためには、光の使い方がカギを握ります。おすすめのライティング方法は以下の通り。
• サイド光(横からの光) → 影を作り、質感を強調する
• 逆光(後ろからの光) → 透け感やツヤを強調し、フレッシュな印象に
• ディフューザーを使う → 光を柔らかくして食べ物の表面をなめらかに見せる
特に、水滴やオイルの照り感を出すなら逆光 が効果的。フレッシュな野菜やドリンクの撮影では、光を後ろから当てるとみずみずしさが強調されます。
4. 撮影アングルで「美味しそう!」を演出
マクロ撮影では、アングルを少し工夫するだけで印象が大きく変わります。
• 斜め45度のアングル → 料理の立体感を強調
• 真横からのアングル → チーズのとろける瞬間や、層のあるケーキの断面を強調
• 真上からのアングル → 飲み物の泡やサラダの彩りを見せる
例えば、ハンバーガーなら「斜め45度」でボリューム感を出し、パンケーキのシロップが滴るシーンは「真横」から撮るとより食欲をそそる映像になります。
5. シズル感をさらに高める演出テクニック
マクロ撮影 × ちょっとした演出 で、さらにリアルなシズル感を表現できます。
• 霧吹きで水滴を加える → 野菜やフルーツを新鮮に見せる
• オイルを塗る → 肉やスイーツに照りを出す
• 氷を人工氷に変える → 長時間撮影でも溶けずにキレイな状態をキープ
• ドライアイスで湯気を再現 → アツアツの料理を演出
例えば、ジュースのグラスに水滴がついていると「冷たくて美味しそう!」と感じますよね? これは、霧吹きで水滴を人工的に作るだけで再現できます。プロの現場では当たり前のように使われるテクニックです。
6. 動画でシズル感を出すなら「スローモーション」
マクロ撮影は動画でもめちゃくちゃ効果的。特に スローモーション を使うと、シズル感がグッと増します。
• ソースがとろーっと流れる瞬間
• 泡がシュワシュワと立ち上るシーン
• スプーンですくい上げたチーズが伸びる瞬間
こういった動きのあるシーンをスローモーションで撮影すると、細かい動きや質感がより際立ちます。
撮影時は 120fps以上のハイスピード撮影 に対応したカメラを使うのがおすすめ。編集で再生速度を落とせば、まるでCMのような美しいシズル映像になります。
まとめ
マクロ撮影でシズル感を最大限に引き出すには、次のポイントを押さえることが大切。
• マクロレンズを使い、焦点距離を適切に選ぶ
• F値を調整し、ピントの合う範囲をコントロールする
• ライティングでツヤや立体感を強調する
• アングルを工夫して、美味しさを最大限に見せる
• 水滴・オイル・ドライアイスなどの演出を活用する
• スローモーションを取り入れて質感を際立たせる
これらを意識するだけで、ただの食べ物の映像が「思わず食べたくなる!」映像に変わります。ぜひ試してみてください!
monocyteについて
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