2020.09.01

ビデオグラファーが思う、撮影現場でクライアントが気をつけなければいけないこと

はじめに

今回は撮影当日の現場でクライアントさんが気をつけなければいけないことについてご紹介します。

今回の内容はクライアントさんを責めている訳ではなく、映像制作者がどのように感じるのかを知っていただき、お互いにいいクリエイティブを行えたらと思っています。

1.決定者が複数人いる

まずはじめに、一番気をつけていただきたいところは決定者が複数人いることです。分かりやすく言いますと、「こういうのを撮影して下さい」、「このカットではなくこのカットの方がいい」などの最終的な決定者が複数人いる現場では非常に大変になります。やはり、それぞれの方の意見も違ってきます。同じ会社でも立場や見てきたもの、理想が必ずしも一致している訳ではないので本当に責任のあるディレクターは誰なのか、最終的な決定権は誰にあるのかを事前に決めていることが重要になります。

複数人に撮影現場で順番に追加の撮影依頼を受けると撮影スケジュールが伸びてしまい、その中でどのカットがマストなのか決めなければいけなくなります。もし莫大な予算とスケジュールが確保されている現場であれば全て聞き入れることは可能ですが、案件によっては予算が潤沢ではない場合や撮影スケジュールの大幅なオーバーができない現場であるとそれを取捨選択しないといけなくなります。

そういった事が起こりますと、現場の雰囲気が段々と悪くなり意見の食い違いで揉めることもありますので、事前に最終的な責任者を決めておいてほしいと思います。

2.撮影中にテレビや窓に反射

もう1点は、写真の撮影も映像の撮影もどちらにも言えるのですが撮影している画角の中でテレビや窓が光の関係で鏡面状態になっており、人が多い時に動いてしまうと鏡面に人が反射した映像が撮影されてしまうことがあります。

以前、服装についてご紹介する趣旨の動画を上げたのですが、クライアントさんは基本的に白色のワイシャツを着ており、白色が画角内で反射し動いてしまうと、映像を見ている方が気づいてしまうくらい目立ってしまいます。

ですので、撮影中はいきなり動いたりすることなく撮影の現場に赴いてほしいと思います。

3.撮影中はお静かに

最後は、基本的な部分なんですが、撮影の当日は映像と同時に音声や環境音なども収録している場合もあります。着信音や話し声、笑い声など、いいカットが撮影できても音が使えなくなることが実際にありますので、気をつけていただきたいと思います。

映像制作でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。